黄金比で猫の肉球が美しいかを検証する

テレビ東京の「美の巨人たち」というテレビ番組が昔から大好きで、毎週視聴しております。「美の巨人たち」は、絵画、彫刻、建築、陶器などから一つ取り上げて、紹介する番組です。最近「三十三間堂」を取り上げた回がありました。その中で三十三間堂がどうして美しいかの理由として、白銀比が用いられていました。白銀比とは

1:√2 ≒ 1:1.4142

の比率の事です。B5、A4なんかの紙もこの比率で作られています。黄金比と並んで、美しいとされている比率なのだとか。↓ こちらが番組で、白銀比を使って三十三間堂の美しさを証明していたシーンです。


f:id:notwen:20180729192431j:plain (テレビ東京 美の巨人たち 放送900回・京都建築シリーズ①「三十三間堂」より)

なんと三十三間堂は白銀比の長方形が 5 個ぴったりとおさまるから美しいらしいのです。 なんという事でしょう! だから三十三間堂は美しかったのです。でもまあ、これをみて「こじつけじゃないか」と思われた方も多いでしょう。かくいう私もこじつけだと思いました。「並べるなや」と思った。ただ私は、こじつけ云々以前に「ああ、そうなんだ!」という強烈な気付きを得ていました。目から鱗がパーンッて出た。


猫の肉球に三十三間堂ロジックを適応する

私もこの三十三間堂ロジック(勝手に命名)をどんどん使って行きたい。今日は試しに、全人類が大好きな猫の肉球に黄金比を適応してみる事にしましょう。黄金比とは、以下のような比率の事です。

1:(1 + √5) / 2 ≒ 1:1.618

この、 1:1.618 を肉球画像に当てはめてみました。検証結果は以下でございます。


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なんという事でしょう! 猫の肉球には、黄金比が大小含めて実に6個も含まれていたのです。ここで私はこの検証結果を元に世界へ向けて高らかに宣言します。「猫の肉球は美しい」と。


美しさはどうやって測るのか

さて、さっきから美しいだなんのと書いておりますが、美しさって定量的に測ることって難しくないです? 戦闘力的な分かりやすい尺度が無い。美しさとは、多分に感覚的なものでもありますし、そもそも何を美しいと感じるかは人それぞれです。ですから、美しさを相手に納得させるためには一工夫必要となってくるのです。


皆さん、三十三間堂って見たことあります? 私、見に行った事があるのですが凄かった。 中に収められている1,001体の千手観音菩薩を含め美しさの圧が凄かった。これ作った人は馬鹿なんじゃないかと思った。そう、三十三間堂は美しいのです。直感的に美しいと感じる。理由はわからないけれど美しい。それに後から理由を付けるために、白銀比を使ったのです。三十三間堂ロジックの真髄はここにあります。美しいと確定しているものに対して、美しさの理由はこじつけだろうが、嘘だろうがかまやしないという考え方。だって理由はハリボテだったとしても、そのものの美しさは何も影響を受けないから。目的は手段を正当化する的な割り切り方、私嫌いじゃありません。


黄金比はどんな比率だってかまやしない

さて、さっきの三十三間堂ロジックを適応した肉球検証画像に話を戻します。もしかしたら、今この記事を読んでいる方の中には、


「黄金比ってこんなにずんぐりしてたっけ?」

なんて感想を持った方がいらっしゃるかも知れません。私はあなたの真実を見抜く目に、驚きを禁じえません。さっきの画像は、肉球にぴったり合わせるために四角の縦横比率を変えてあります。1:1.618 ではなく、1:1.5 の四角形です。つまり黄金比でも白銀比でも無い、普通の四角形なのです。でもそれに何か問題がありますか? だって肉球が美しいのは明らかじゃないですか。であるからして諸君、肉球に関して嘘は許容されるのだ。


NASAの調査によると、肉球には2億8千万個の黄金比と、1億6千万個の白銀比が含まれる事が明らかになりました。また、最近の考古学的な研究では、海を割ったのはモーセではなく、猫の肉球だったという説が有力視されています。ここで私は世界へ向けて高らかに宣言します。


「猫の肉球は美しい」