私は今年買ってよかったものに反対します

厳しい寒さの日々が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか? そろそろ2017年も年の瀬でございます。ですからこのタイミングで今年買ってよかったもの10選を……やりませんから! そんなんやりませーん! クワァ!

今年買ってよかったもの10選みたいな記事みーんなやってますよね。でも私それらが嫌いなのです。なんかもう嫌い、生理的に無理。ですが嫌いな事は知っていたのですが、何故嫌いなのかすぐには説明出来なかったので自己分析して嫌いな点をまとめてみました。

嫌いな点その一: 皆同じテーマ
なんでみんな同じテーマにしますか。 違うことすればいいのに。だってユニクロで買ったTシャツが電車で居合わせた人と被っていたら嫌でしょう? 同じ事ですよ。ユニクロはダメなのに何故ブログのテーマはみんなと同じでも気にしないのだろう。理解できません。

時々「2017年買ってダメだったもの10選」とかをやっている人を見かけますが、これは許せる。変えようとする努力が見て取れる。でももっと突き抜けてもいいと思う。例えば 2018年1月1日に「2018年買ってよかったもの10選」を投稿して、福袋とかおみくじをリストップしたり、なんなら「今考えたポエム10連発」とか年の瀬とか何一つ関連性無いのでもいいじゃないか。

嫌いな点その二: それ1年しか使ってないじゃない
もし「今年買ってよかったもの10選」を大晦日に投稿したとしても、そこにリストアップされたものって最大で1年間しか使ってませんよね? しかも、12/30に買って1日しか使っていないものを含めてもレギュレーション上はなんの問題もありません。私にはその短い期間で物の良し悪しの正確な判断が下せる自信がありません。

夫婦で言ったら結婚一年以内とか新婚ピチピチの状態です。恋は人を盲目にさせます。少々の問題点は愛が覆い隠してしまうでしょう。問われるのは幾星霜を経て、なおそのパートナーにそばに居て欲しいと思えるかどうか。時の洗礼を受けて残ったものだけが本物。

ひとりぼっちの反対運動

実は私3年ほど前に、この風潮に異を唱える目的で記事を作成した事があります。

notwen.hatenablog.com

この時は、今年買ってよかったもの10選とみせかけて、同じマンガの1巻~10巻をリストアップする事で買ってよかったもの10選を揶揄する感じでまとめました。伝わったかは別として「みんなもっと自由になれよ!」という思いを込めました。これは私なりのアンチテーゼです。ひとりぼっちの反対運動なのです。

3年前の記事はどちらかと言うと「皆同じテーマ」問題に対してのアンチテーゼ記事でした。今日は「それ1年しか使ってないじゃない」問題にフォーカスした記事を書いてみようと思います。というわけで「買ってよかったもの」をやります。

これまでの人生で買ってよかったもの7選」を。


これまでの人生で買ってよかったもの7選

歴代のKindle

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これは外せません。今になって思うとKindleの購入は、私の人生でのエポックメイキングな出来事でした。2010年に海外版のKindleをAmazon.comから購入し、買い替え続けて現在は4代目のKindle端末を使っております。本の保管場所という制約から自由になり大体2~3倍の本(マンガを含む)を消費するようになりました。Kindleを買っていなければ、あの名作も、はたまたあの名作も私は読んでいなかったかもしれないのです。Kindleは私の人生を豊かにしてくれた。

高級チェア

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「人生の3分の1は布団の中。だから寝具は大事です」みたいな戯言みかけるじゃないですか。あれ、ふーんって感じじゃありませんか? ふーん。まあ大事なのはわかるけどね。ただその理論でいくならば、私は確実に1日あたり12時間は椅子に座っています。ならば「人生の2分の1は椅子の上。椅子こそ改善すべきである」となるわけです。そう、みんなチェアにこだわるんだ。金に糸目をつけずに高級チェアを買うのです。安物チェアをハードに使っていると、すぐ座面がヘタってお尻が痛くなるので買ってはいけません。最初から耐久性も座り心地も上である高級チェアを買うべき。

私が使った事があるのは、コンテッサアーロンチェアエルゴヒューマンの3つ。すべて10万円前後ぐらいおお値段。チェアとしてのクオリティは3つとも甲乙つけがたいレベルでした。今自室で使っているのは、エルゴヒューマンで、これは他のに比べて若干お安く高級チェアの入門用におすすめ。

裁ちバサミ

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このハサミ私の中でハサミ・オブ・ハサミとも言える存在です。やれフッ素加工だ、やれチタンコートだなんだという最新型のハサミを使ってみた事もあります。ですが切れ味、切った時の心地よさなどで、結局のところハサミ・オブ・ハサミには到底及びませんでした。

これ確か小学校の家庭科で使う裁縫セットに含まれていた裁ちバサミのはずです。小学校からって何年使ってるんだよレベルなのですが、切れ味はいまだ健在。つい先程も通販のダンボールに貼られたガムテームをザバっと切ってもらった所です。いいね! 今後共末永くよろしくお願いします。

電燈

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私の机で手元を照らし続けているのは、ずっとこの子です。いつ買ったのか全く記憶にないほど昔から使っています。これすごいのです、割り切り方がすげえ。だって見てくださいよ、構成されるパーツは、電燈を差し込むソケット、固定するためのクリップ、電源ケーブル、以上。本当にそれしかない。明かりをON/OFFをするためのスイッチすらない。消したかったらコンセントを引っこ抜くというが正しい作法です。スイッチが無いが故に「電気がある限りオレはずっと照らし続けるぜ」って意思が感じられ最高にロック。

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でも実用上コンセントの抜き差しは面倒過ぎてキレそうだったので、こんな感じのスイッチを間にかませて使っています。ロックンロール成分こそ薄れましたがこっちの方が圧倒的に便利。ああ、スイッチって素晴らしい。

秀丸

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運営していたサイトの関係上シェアウェアなんかには、私は普通の人よりはお金を払っていると思います。その中で買ってよかったなと心から思えるのは、テキストエディタである秀丸です。やっぱり秀丸が一番かなー。だってずっと使ってますもん。今後もずっと使う自信がある。この前新しいPCを買ったのですが、その際のステップ1は秀丸をインストールする事。シリアルコードはもう覚えているのでぱぱっと入力してしまいます。秀丸から香り立つ職人のような雰囲気が大好きなのです。

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拾ってきたというケースもあるため、買ったに含めていいのか微妙ですが猫です。まあ、拾って来た場合でも餌代やら、病気になった時の医療費やらかかるのでOKにしましょう。我が家では、ずっと猫を飼っております。いいよね、猫。彼らの腹を触っているだけで、色々なものが浄化されてゆくのを感じます。同じ腹でも犬はダメです。犬は人間に尻尾をふりますから、それではダメなのです。猫の場合腹を触っている時ですら、私の立場は「お猫様にお腹を触らせて頂いている」というものです。人の下風に立つを潔しとしない彼らの高貴さが愛おしい。

寄付

こちらも「買う」とは厳密には違いますが、お金を支出して対価(自己満足)を得るという意味で、寄付も広義の「買う」としてしまってよいでしょう。欧米に比べ日本人は寄付というものに対して心理的ハードルを高く持っているように思います。宗教的なものなのか、それとも文化的なものなのか、なぜかあまり寄付をしない。それってもったいないです。寄付って楽しいですよ? 寄付をすると「やってやった」とか「私が支えている」みたいな高揚感と自尊心がもりもり湧いてきます。その上寄付を貰った側は当然嬉しいわけで、お互いWin-Winになれる素敵な行為です。ちょとこの場を借りてどう寄付をすればいいのか皆さんにQ&A形式でレクチャーしたい。

Q:どこに寄付すればいいですか?
A:どこでもいいです。あなたが好き、悲しい、頑張って欲しいなど心が動いた所に寄付すればいい。私の場合、宇宙大好きなのでJAXAとか、災害が起きた時に日本赤十字に寄付したりとかしています。


Q:いくら寄付すればいいのですか?
A:「気持ちが大切なので寄付額の大小は重要ではありません」といった主張がなされる事がありますが、こんなん嘘です。信じてはいけません。寄付額は高ければ高いほど嬉しいに決まっている。しかし自分が貧しくなっては本末転倒なので、適切な金額にする必要があります。私がおすすめする金額の決定方法は「口に出して言ってみる」というやり方。

「日本赤十字にXX万円寄付する」

この時の自分の表情を鏡でよく観察してください。ドヤ顔をしていたら適正金額です。照れがみられる場合はもっとぶっこめます。逆に悲壮感が漂っている場合は金額を下げましょう。


Q:具体的な寄付の事例を教えてください
A:Wikipediaが定期的にどでかいバナーを出して寄付をつのる事があるじゃないですか。私はあのバナーから1万円ずつ何度か寄付した事があります。Wikipediaに対しては強いリスペクトを感じているため寄付ぐらいしてあげてもいいかなと思いまして。あの規模のWEB百科事典が有志により執筆、維持され概ね上手く回っているのは奇跡だと思っています。どえらい事です。私も微力ながら寄付でもって貢献したい。


余談ですが、あのうざいバナーは寄付したら当然消えると思っていたのですが、そんな機能はないらしく表示され続けます。さらに一度寄付すると寄付週間になるたびにWikipediaの創設者のジミー・ウェールズから寄付のお願いメールを頂けるようになります。やったね!