大WEBマンガ時代

なんか私最近、常に追っかけているWEBマンガが結構増えてきたんです。「WEBマンガ発掘するぞ、オラッ、オラッ」みたいな自分から探しに行くような挙動は全くしていないのですが、なんか普通に生きているだけで読むべきWEBマンガが増えてゆく。


私がどうとかという訳でもなく、世の中が変わったのかも。WEBマンガを取り巻く環境が充実してきた。マンガなんで画像さえ投稿出来れば公開可能なわけで、昔からWEB上でマンガを公開する事はそれなりに行われて来ました。有名なところだと「WORKING!!」とか「ワンパンマン」とかありますよね。ただ、当時と現状を比べると隔世の感があります。SNSなんて日本人全員がアカウント持っているような時代ですから、皆さんガンガンTwitterにマンガをアップロードしてきます。WEBマンガを公開するプラットフォームも充実してきました。くらげパンチ、LINEマンガ、それとWEBマンガとはちょっと違うけどKindleでインディーズマンガを公開するという取り組みも始まっています。


これから私がよく読んでいるWEBマンガを紹介しようと思っているのですが、よく見たら全員、本を出した経験のあるプロな気がする。漫画家のキャリアパスが、新人賞 -> プロデビュー しか無かったのが、WEBでマンガ公開 -> プロデビュー というラインが太くなって来たということなんでしょうね。そのため昔みたいに草の根的に活動するというインディーズ感は薄れてきています。ただ、インディーズ感がないということは著者の方に以前よりお金が回っている可能性が高いわけです。良い変化なんではないかと思う。
では、以下おすすめWEBマンガの紹介です↓

イジらないで、長瀞さん

f:id:notwen:20180830231330j:plain
(イジらないで、長瀞さん - ナナシ / 【出張版】 | マガジンポケットより)

大ヒットした「からかい上手の高木さん」のパクリ呼ばわりをよくされている作品です。かく言う私も最初に読んだ時に「ああ、高木さん系のマンガだな」という感想を持ちました。ただ実際には、長瀞さんの方が先に世に出ていたとの事。まあ、あんまりパクリだなんだとかは考えずに、マンガを楽しんだ方が有益でしょう。


さてよく似ている両作ですが、一番の違いは、長瀞さんと高木さんのキャラクター性だと思う。高木さんが小悪魔ならば、長瀞さんは中の上悪魔ぐらいです。長瀞さんの方がパンチが効いております。読んでいてちょっと心が折れそうになる事もあるレベル。そのため長瀞さんの方が上級者向けと言ってよいでしょう。ただ最近の長瀞さんが普通にデレつつあるのが気がかりです。きっつい君のままでいて欲しい。

公式サイト: イジらないで、長瀞さん - ナナシ / 【出張版】 | マガジンポケット
WEB公開範囲: 1~3話、及び最新の数話


働かない二人

すごい好きな作品。以前、この作品単独で記事を書いた事もあります↓ notwen.hatenablog.com

タイトルに偽りなく、働かないニート兄弟のお話です。この作品の特徴は、ニートの二人がニート特有の悲壮感がゼロな点でしょうか。あまりにも幸せそうなので、むしろ働いている人々の方が異常なんじゃないかという気になってくる。日本の経済を破壊しかねない問題作。

公式サイト:働かないふたり - 吉田 覚 / 第1回 | くらげバンチ
WEB公開範囲:1~3話および全体の半分ぐらい公開


トモちゃんは女の子!

f:id:notwen:20180830232902p:plain:w500
(『トモちゃんは女の子!』柳田史太 | ツイ4 | 最前線より)

ヒロインがパワー系だという特徴こそあれ、結構普通のラブコメです。結構有名な作品の気がする。登場キャラクターみんな魅力的でいいですね。特に私は、群堂 みすずが好き。私はいわゆるひとつのクールビューティが大好物でして。エヴァの綾波、ハルヒの長門、艦これの加賀さん、キングダムの羌瘣、恋は雨上がりのようにの橘さん、放浪息子の千葉さん、などなど。来たれ同志たちよ。

公式サイト:『トモちゃんは女の子!』柳田史太 | ツイ4 | 最前線
WEB公開範囲: 全話


日ペンの美子ちゃん

f:id:notwen:20180830233347j:plain:w500
(日ペンの美子ちゃん【公式】より)

日ペンの美子ちゃん覚えてません? 美子ちゃんです美子ちゃん。「りぼん」とかの裏表紙に広告マンガであったじゃないですか。あの美子ちゃんがこの2018年現在、実は活発に活動しているのです! 服部昇大氏による6代目美子ちゃんがTwitterで元気に連載中。「え? これ大丈夫?」ってレベルのセンシティブな時事ネタにも臆せずぶっこんで行く様が最高です。同じ服部昇大氏による映画レビューマンガの「邦キチ! 映子さん」もおすすめ。

公式サイト:日ペンの美子ちゃん【公式】
WEB公開範囲:全話


将棋のやつ

f:id:notwen:20180830234515j:plain:w500
(「将棋のやつ」/「生醤油うどん」のイラスト [pixiv]より)

ところでこのマンガの正式名称「将棋のやつ」でいいのでしょうか? そうとしか書いてないので「将棋のやつ」と呼んでますが、暫定的な名前の可能性あり。「からかい上手の高木さん」の山本崇一朗氏がTwitterやPixivで公開しているWEBマンガです。多分、完全に趣味? で書いている作品な気がする。将棋部のポンコツ先輩(♀)をひたすらめでる作品です。この人、高木さんみたいな小悪魔系ヒロインも上手ですが、ポンコツヒロインも無茶苦茶上手ですね! びっくりした。いいぞ、もっとやれ。

公式サイト:「生醤油うどん」の作品 - イラスト [pixiv]
WEB公開範囲:全話


彼とカレット。

f:id:notwen:20180830235715p:plain:w500
(彼とカレット。より)

私、週刊アスキー大好きだったんですよ。パソコン雑誌のくせに全然関係ないマンガやら読み物やらがたくさんあるという芸風の雑誌でした。NFLの連載記事まであったんですよ、編集部にアメフト好きでも居たのかな? その週刊アスキーも2015年に惜しまれながら休刊、WEB版の週刊アスキーへ移行しました。それによって週刊アスキーで連載していた「彼とカレット。」もそのままWEB版に移行して連載が続けられました。なので「彼とカレット。」は紙媒体から始まってWEBマンガへ変化したかなり異端な存在です。完結済み。


イケダというエロ大学生と、カレットさんというポンコツロボの話です。最終的に連載200回まで行ったのですが、最終話でもイケダは相変わらずエロいし、カレットさんはポンコツのままでした。なんも変わってない。安定感というか、予定調和というかそんなんがすばらしい作品です。毎回大体思った通りの展開になるので安心して見ていられます。まるで水戸黄門のよう。

公式サイト:週アスCOMIC「彼とカレット。」第1回 - 週刊アスキー
WEB公開範囲:全話