縦ピクセルは横ピクセルより尊い

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オートマティックTumblrクライアント Reblogen の改修を行った旨ご報告させて頂きます。次のポスト、前のポスト、リブログといったボタン類をまとめてあるコントローラーを横置きから縦置きに変更しました。コントローラーは、表示、半透明、隠す(マウスオーバーで表示)、非表示の4モードを用意しました。コントローラーの横置きに慣れてしまっているユーザーに最初戸惑いを与えてしまうかもしれません。なぜインターフェースに手を入れてまで、この修正を行ったのかを今日は説明しようと思っています。

みなさんこんな経験はお持ちではないでしょうか? サムネイルでは、これは世界を取れる画像だと確信したのに拡大するとどうしようもなかった。もしくは逆に、サムネイルでは何これって画像が拡大したらあまりの美しさに涙した。そんな経験をしたことがあるはず。つまり画像の良し悪しを正確に判断するためには、出来うる限り大きく表示する必要があるのです。その事をふまえReblogenでは、画像やテキストを表示する領域を限界まで大きくとるという方針をとっています。しかし、それに関してReblogenを日々使っていて気になることが。

「なんか右側のスペース余ってること多くない?」

気になって私のダッシュボードで調査を行ったところ驚愕の事実が発覚。10対1ぐらいの割合で縦長の画像の方が多かったのです。画像は左詰めで表示しているので、多数派の縦長画像は右側にデッドスペースが出来てしまいます。これは意外な結果です。ディスプレイは横長だし、デジカメ写真は横長だし、世界は横長画像であふれていると思っていたのに現実は逆、少なくとも私のダッシュボードでは。これは考え方を改める必要がありそうです。私は今まで、縦ピクセルも横ピクセルも等しく必要なものだと信じていたのですが、実は縦ピクセルの方が尊かった。縦長画像を大きく表示するために今すぐ縦ピクセルを確保せねば!

しかし、今だって別に縦ピクセルを、ないがしろにしているわけではないので、縦ピクセルの確保は骨が折れそうです。うーん、これはもう、通知ウィンドウ(リブログしましたとか表示する奴)やコントローラーを置いてあるヘッダーに手を入れるほかないか。通知ウィンドウは、常に表示しておく必要も実はないので、必要な時だけポップアップする仕様に変更、コントローラーはデッドスペースになりがちな右端に縦置きで配置、Reblogenのロゴはこのページに居る人はこのサービスがなんであるかは把握しているはずと判断し削除(代わりにアイコンを設置)。以上の変更により縦37ピクセルの確保に成功しました。私のディスプレイだと37ピクセルは1cm程。なんと素晴らしいことでしょう。ただ、こんな感想を持つ方もいらっしゃるのは間違いない。

「たったの37ピクセル? それって意味があるのですか?」

至極ごもっともな意見かと存じます。しかしそんな時、私は満面の笑みできっとこう答えます。

「ええ、たった37ピクセルです。たった37ピクセルでは、一万回に一回しか効果がないかもしれません。ただ一万回に一回であろうと、埋もれてしまっていたポストが正しくリブログされる、それには意味があると考えています。」

37ピクセル