私が大統領だ

トロピコ、トロピコ、トロピコ、みんなートロピコも話をするよ。なんと言ってもトロピコですよ。カリブ海に浮かぶ島国のプレジデンテ(スペイン語で大統領)になって国家を経営する箱庭系シミュレーションゲームです。ついこの前にXbox360でトロピコ4が発売されました。系統としてはシムシティとかに似ていますね。でもスケールはぐっと小さい、トロピコは人口なんて数百人程度の小さな島です。そこで市長ならぬ独裁者として采配をふるうわけ。人民の食料を確保すべく農場の建設を指示。将軍様が農場を視察に訪れ農場の生産性がアップ。同士諸君、贅沢は敵である。この共同住宅にすし詰めになって生活しながら、国家のために缶詰を生産せよ。あの反逆者を吊せ、資本主義の豚はこのトロピコには要らぬ。

時は1950年代冷戦のまっただなかです。ソビエトにすりよって共産国家を建設するもよし、貿易を奨励して資本主義国家へ舵を切るもよし、軍隊を増強し軍国主義への道を邁進するもよしです。まあそんなゲームなのですが、何でも出来ると勘違いしてもらっては困ります。結構出来る事は限られている。例えば軍隊を作る事は出来ますが他国を侵略する事は出来ません。自国の暴動対策です。というか総勢20名の軍隊で侵略に行っても絶対ボコボコにされる。ても他国から侵略される事は可能。アメリカ様かソビエト様と険悪な関係になると、ある日水平線を覆い尽くさんばかりの軍艦が姿をみせてゲームオーバー。
このゲーム、一度コツを憶えてしまうと結構簡単になります。めったな事ではゲームオーバーにならなくなる。毎回やることは一緒で島に適した産業を興して輸出で外貨を獲得。その資金をミッションの目的となる物(観光、住民幸福度など)に投下していけばいい。さらに言うとこのゲーム前作からほとんど変化がありません。私はXbox360のトロピコ3をプレイした事があるのですが、誤差レベルの進化。目に付くのは建造物の追加や進行中にミッションを受られるようになったとかその程度。

でもこの中毒性はなんなんだ。前作から変わっていないとかどうでもよくなる。一度始めたら止まらないのです。止め時が難しいとかではなく、止めるという発想が出てきません。一ミッション数時間で終わるのですが、クリアしてからやっと魂が体に戻ってきてハッと気づく。なんと言うか疾走感が素晴らしいと思うのです。腰を据えてやるというより、グワーとやる感じ。しかも後半になるほど出来る事が多くなり忙しいので、指数関数的にテンポが増す。労働者が足りないから移民政策を「門戸開放」にして、ヤバイ選挙に負けそう「社会保障」の布告を、え、なに、餓死? 早くトウモロコシ畑作って、今すぐ! ぎゃー金鉱が枯渇した、経済がー!経済がー!

トロピコ