大体外食で済ませちゃいますね

東野圭吾さんら作家7名がスキャン代行業者2社を提訴――その意図
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1112/20/news100.html

作家7名がスキャン業者を提訴したという記事なのですが、訴訟の内容以外のまったく関係の無い話がたくさん出ていてとても分かりにくい。そのせいで、はてブのコメント等で混乱している人を見かけます。自分で買った小説を自炊する事は、全く何をどう考えてもどの角度からでも問題ありません。それは認められている権利である私的複製にあたりますから。複製したデータを撒いたらそれは違法に決まっています。撒いた人が悪い。でも撒いた撒かないは今回の訴訟と全然関係なくて、問題はただ一点。スキャン業者に代わりに自炊してもらうのが私的複製にあたるかどうか。「DRMを施していない」「裁断済みの本が酷い」「電子書籍の普及」とか関係のない話をしてぼかさないで欲しい。特に電子書籍を出さないからこういうことが起こるのだという声に対しての東野圭吾氏の「売ってないから盗むのか!」はちょっと何言ってるかわかんないです。正規に購入した書籍を、スキャン業者に手数料を払って電子データとして複製してもらっただけですよ。誰も盗んでいません。

私の希望としては、スキャン業者に頼むのも私的複製に当たる、スキャン業者OKとういう判決がバシッと出て欲しい。自炊って私はやったことがないけれど、裁断機やScanSnapが必要になるし、お金もかかるし、手間もかかる。だからお金を払って業者さんにスキャンしてもらうのは、ごくごく普通の行動に思える。手軽にスキャンしたいという声に答えてスキャン業者が登場するのも当然。スキャン業者はユーザーの利便性向上に一役買っているのです。CCCDやダビング10もですが、どんな理由があるにせよ、お金を払った正規ユーザーの利便性が損なわれるのは我慢ならない。