Amazon Dash

Amazon Dash
http://japanese.engadget.com/2015/07/29/dash-5/

何? なんの事? Amazon Dashってなんの話? なんでこの私が存在を知らないAmazonのサービスがあるの! ムキーッ! とか思っていたらAmazon.comのサービスみたい。日本じゃやっていない。なーんだ。それじゃあ、知らなくてもいいか。でもまあ、Amazon.com でサービスを行っているという事は、遅れてAmazon.co.jp でサービスインする可能性もあるわけです。将来に備えて内容をよくよく読んでみたら、よくよく面白いサービスっだった。コロンブスの卵的な発想。

さて、Amazonで商品を注文する際にどのようなステップがあるのか考えてみましょう。PCで注文する例を以下に示します。

ステップ1: PCの前座る
ステップ2: 欲しい商品の名前を検索して商品詳細ページに移動
ステップ3:「1-Clickで今すぐ買う」ボタンを押す
ステップ4: 商品が発送され手元に届く

まあ、こんな感じですかね。これをもっと簡単に改善しようと思ったらあなたならどうしますか? 私ならステップ4の発送関連は現状で十分に早いので、ステップ2の検索をもっと良くして商品にアクセスしやすくしようとか考えてしまうかな。でも、Amazonさんはアプローチが根本的に違った。ステップ1~3を全部まとめてしまえ。

ステップ1: ボタンを押す
ステップ2: 商品が発送され手元に届く

すごいと思いませんか? PCの前に座ることも、商品を選択する事も端折っています。スバラシイ。Amazon Dashは、物理的なボタンを押すことでそれだけでAmazonで注文出来るサービスとのこと。例えば、洗剤の残りが少ないなーと思ったら、洗剤のブランド名が書かれたボタンをポチッと押すと、その洗剤が注文され届けられるわけです。これどう考えても便利でしょ。ボタンはマグネットで貼り付けられるらしいので、冷蔵庫にはミネラルウォーター注文ボタンを配置、脱衣所にシャンプー注文ボタンを置きたい。素敵なAmazon Dashライフがこれだけ簡単に想像出来るサービスも珍しい。

さて、このAmazon Dashの取り組みをみていると、さらなる次のステップに進むのも意外と近い未来なのではと思えてきます。よく見るとまだ削れる工程があるじゃないですか。これぞ通販の究極系ともいえる形。

ステップ1: 商品が発送され手元に届く

こんなのはどうでしょう。 もうこれでいいんじゃないですかね。 商品を探すのも、注文するためにボタンを押すのも煩わしい。Amazonさんが適当に注文してくれればいいじゃない。「この本読んでみたんだけど、やばい面白かった。Newtonさん気に入ると思うわ。だから買っといた」「靴、セールしてたから買ったよ」「インドに旅行だって? 新しいスーツケース明日届くと思うから。前のやつはもうボロボロだったでしょ?」このような、Amazonさんが主体的に商品を選んで注文する機能を希望します。最近では、囲碁でAlphaGoがイ・セドル九段に買ったというニュースが流れましたが、あれは「なんとなくここに石を置くといい気がする」という、人間特有なファジー(死語)といいますか、曖昧な情報をコンピューターが扱えるようになったから、らしいですよ。そろそろAmazonさんも空気を読む機能が搭載されてもいいと思うのです。あなたが注文したものなら私は信じます。

どくさいスイッチ