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同人誌買いました

同人誌買いました。「宇宙の傑作機12・RD-170」という奴です。というかあれ、あれなのね、あなたあんまり薄くないのね。私が今まで買ったことある同人誌ってみんなペラッペラッだったのですが。少し印刷にお金をかけたかなーって奴でも「おお、ちゃんと本っぽくなってるじゃん、がんばったねー」とほっこりしてしまう素人レベルのものにしか縁がありませんでした。そんなイメージしかなかったのですが、実は同人業界って一口に言っても端から端まですごい長さなのね。今回買った「宇宙の傑作機12・RD-170」のクオリティーが大変な事になっていた。

なんかこれもう、普通の書籍みたいなんですが。だって表紙とかテッカテカですよ? 巻末にはそれらしい奥付まである。そこに2009年12月20日 第2刷発行 とか書いてあるんですもの。どこかで見たことあるなと思ったら、文林堂の世界の傑作機シリーズの装丁をマネしているみたい。確かに注意深くみれば、バーコードは無いし、ISBNコードも無いし、定価の表示も無い。増刷になっている日付が、8月、12月、8月とコミケのタイミングと完全に一致。全力で目を凝らせば同人誌とわかるけど、こんなん普通わかりません。

内容はロシアのロケットエンジンであるRD-170についての本です。アポロ計画でもなく、打ち上げロケットそのものでもなく、ロケットエンジンオンリー。RD-170はおそらく現在過去を含め地球上で最高のロケットエンジンです。高信頼性、高推力、高比推力、再利用性を持つ全部入りの化け物。あまりの高性能っぷりで、なんでこんなエンジンが存在しているんだとオーパーツ扱いされているぐらいです。だから書くべきネタも多いとは思いますが、とは言っても、だとしてもロケットエンジンだけで一冊書けてしまう、その知識の深さは脱帽ものです。ターボポンプの構造はー、ノズルと燃焼器は一体となっておりー、開発ではエンジン約240台/900回以上の燃焼テストを行いー、ああ、楽しい、楽しいわ。この商業誌では実現不可能な狭い狭い領域を突いて、私の心の隙間を満たしてくれる同人誌文化は素晴らしい。大切にしたいものです。

RD-170