火星にタッチダウン

おめでとうございます。おめでとうございます。すばらしい着陸でした。私が観てたのはCGだったけど。
アメリカの火星探査機マーズ・サイエンス・ラボラトリーから分離した探査ローバー、通称「キュリオシティ」が無事に火星に着陸しました。日本時間で2012/8/6 14:30過ぎでした。ナイス、タッチダウン! おそらく一番難しい着陸が成功したことで、もう半分ぐらい完全勝利です。

このキュリオシティとてもいいんですよ、とても。近年稀に見るロマン成分を豊富に持った探査機です。まずデカイ。なにそれってぐらいデカイ。スクリーンショットだとそんなに大きくは見えないのですが、実はこの子全長3m、総重量は900kgもあります。大体軽自動車ぐらいのサイズです。軽自動車をはるばる火星まで持っていっちゃった。
そしてなんと言っても、スカイクレーンによる着陸が白眉。パラシュートで減速した後に、スカイクレーンと呼ばれるユニットからローバーを紐でぶら下げます。ロケットエンジンはスカイクレーン側に付いてして、ロケットを逆噴射して減速。充分に減速して、ローバーをゆーっくり火星に降ろした後に、紐を切ってスカイクレーンは邪魔にならない位置まで飛び立つというロマンティック着陸。こんなアクロバティックな事を光の速さで4分もかかる距離で実行するわけです。ロマンティックが止まらない。

キュリオシティにはさまざまな観測機器が搭載されていますが、なんといっても期待されているのは有機物の検出。有機物の検出には自信があるらしいですよ。さあ早く火星人を見つけるんだ。

キュリオシティ