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全然小さな発見じゃないよ!

NASA、ヒ素で増殖する細菌を発見

2010/12/03のNASAによる「宇宙生物学上の発見」の会見は、ヒ素を食べて成長し、食べるばかりかDNAのリンをヒ素に置き換えることが出来る微生物(GFAJ-1)の発見についてでした。事前の噂通りの内容でしたね。地球外生命体発見の発表だったと思っていた人から失望の声も上がっているようですね。私のまわりでも本気でNASAの人がグレイ型のエイリアンを連れてくると信じて疑っていなかったらしく憤慨している人がいました。確かに何日も前から思わせぶりな事を言って引っ張ったNASAの発表の方法はちょと問題があったとは思いますが、発表の内容自体はとんでもない事だっと思います。私はこの発見で勇気を貰った気がした。

ハビタブルゾーンという考え方があるのをご存じでしょうか。日本語では「生命居住可能領域」なんて訳をあてられます。つまり地球型の生物が居住可能な領域という事です。太陽系におけるハビタブルゾーンは火星より太陽に近くて、金星より太陽から遠い領域。地球はその真ん中を回っています。つまり、生命の存在に必要不可欠と考えられている水が液体として存在しうる領域という事です。このハビタブルゾーンの話が出ると必ずと言っていいほどでる反論があります。「それは地球型の生物がって事でしょう?宇宙にはもっと別の生物がいるかもしれない」そうかもしれない、確かにそうかもしれない。しかし、私はこのハビタブルゾーンは至極もっともな考え方だと思う。だって私たちは地球型の生物しか知らないから。地球上の生物というのはリン、炭素、水素、窒素、酸素、硫黄の6つの元素からなって、DNAによって遺伝情報を伝えます。不思議な事に、アメーバも、タンポポも、椎茸も、人間もすべてこの同じ仕組み、構造を持っています。生物は一種類しか知らないのだから、その生物が生存可能な領域としてハビタブルゾーンを決めるのは妥当。想像の話をされても困ります。

今回の微生物の発見から「生物はリン、炭素、水素、窒素、酸素、硫黄の6つの元素からなる」という例外なしの絶対普遍の大前提が間違っていた事が分かりました。生物は別の形態も取り得る。つまり今のハビタブルゾーンとは別のハビタブルゾーンが存在するかもしれないという事です。もしかしたら摂氏400度、硫酸の雨が降る金星こそをハビタブルゾーンとする生物がいるかもしれない、エウロパの氷の下を心地よいと感じる生物がいるかもしれない。だってGFAJ-1のような生物が現に存在するのだから。私は少なくとも私が生きている間に別の恒星系の生物とのファーストコンタクトは起きないと思っています。遠すぎる。ファーストコンタクトがあるとしたら太陽系の中しかない。既存のハビタブルゾーンでは絶望的でも、新たなハビタブルゾーンならどの惑星、衛星にだって生物が存在する可能性はある。NASAが本当の地球外生命体、同じ太陽系の隣人を連れてくる日も来るかもしれない。