あなた目立ち過ぎよ3D

この前初めて3D映画を体験してきました。バイオハザードIVです。1も、2も、そして3も観たことがない真っ白のキャンパス状態で観てきた。ストーリーのつながりとかはちんぷんかんぷんなのですが、とりあえず端から端まで余すところなく馬鹿な映画だという事はわかった。あそこまで徹底して馬鹿だと清々しくて私は好きですよ。まあバイオの話はいいのです、3Dの話がしたい。予想以上に飛び出してましたね3D、こちらに物が飛んでくると反射的に避けてしまうほど。この3D、この世の春を謳歌している。液晶テレビ、レコーダー、Blu-rayなどなど3D対応製品が続々と発売されています。すべての映像コンテンツを3Dにしかねない勢い。でも、これでいいの?全部3Dにするような事をしていいの?

そもそもね、私の5年前ぐらいに買ったハイビジョンブラウン管テレビも3D対応ですよ。ポリゴンで作られたゲームのキャラクターは3次元的に見えるし、テレビに写るニュースキャスターの人だって立体的に認識出来ます。投影される面が二次元というだけで流れる映像はちゃんと三次元。と言うことはですよ、もうすべてのテレビが3D対応なわけです。なのに今更「3D対応」とか言われても。ではメーカーの言う「3D対応」とはなんなのか。私は「3D対応」=「飛び出す絵本対応」と考えます。ワクワクしますよね飛び出す絵本。巧妙に折りたたまれていて、お城が飛び出したり、恐竜を飛び出したり、中には水車が回り出す奴まであるらしいですよ。普通の絵本では得られなかった体験が得られます。しかし私はすべての絵本が飛び出して欲しいとは思いません。むしろ飛び出す事で絵本の魅力を損なう事が多いんじゃないでしょうか。飛び出す絵本は時々開いてみて動きを楽しむようなニッチな存在でいて欲しい。

飛び出す絵本