出版業界のカンブリア爆発

年俸たったの1円で新しい出版社のプロデューサーとして雇われました

年俸1円とかは正直どうでもいいのですが、講談社の新子会社「星海社」が無料で小説やらマンガやらをWEBで公開する事を決めたというのはどうでもいくない。どえらい事になったでー。なんでも予定では、右クリックOK、DRMなにそれ美味しいの?、コピペウェルカム、Torrentにみずから放流(保留中)なサイトになるとか。どえらい事になったでー。ニュースにもなっていたのでいくつか見たのですがいまいちこれでどうやって稼ぐかがいまいち不明。サイトに載せる広告?それとも実際にWEBで公開した小説を出版するらしいのでそっちで稼ぐ?ビジネスとしてうまく回るんだろうか。


リンク先のfladdict氏も「僕らはグーテンベルグ以降最大の情報革命のまっただ中にいるわけです」と書いています。出版業界も例外ではなく、近い将来に、大混乱、ひっちゃかめっちゃかになるのは必至。私個人の考えとしては、星海社のようにコンテンツを無料で配ってはいかんと思う。ある小説を読む"権利"を一回購入するとPCでも、携帯端末でも、実際の本でも(紙代、印刷代、輸送費なんかは加えて払わないと駄目かも)読めるようになる状態が理想だと思う。広告費なんて頼りない物をあてにしていると、良いコンテンツを作った人にちゃんとお金が戻らずやる気がなくなると考えます。ただ私の考えとは違うけれど、星海社のオフェンシブな取り組みはバッチこい。もっと暴れるんだ。なぜなら今は情報革命のまっただ中だから。出版業界の、WEBのあるべき未来の姿なんて誰も知らないから。これから必要なのはカンブリア爆発。あらゆる進化の可能性を秘めた種をとにかくいっぱい出す。種は多ければ多いほどいい。それらは淘汰されて時代の流れに適応した種だけが生き残ります。それは権利にお金を払うのか、無料で配るのか、それらが共存するのか、まったく別の方法をとるのか。ゾクゾクしてきた。どういった方向に時代は流れるのか、刮目してみよ。

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