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解題・林檎の木の作り方

ムーノーローカル
http://muunoo.com/

解題・ムーノーローカルの作り方
http://ugnews.net/special/muunoo-Untitled.html

この前どこかで「ムーノーローカル」という単語を見かけました。なんだっけ、なんだっけどこかで聞いた事ある。ぐぐったところ、1999/01/11日〜2001/8/19に存在した有名なサイトで、閉鎖する時に「解題・ムーノーローカルの作り方」という文章を残して話題になったとか。この解題・ムーノーローカルの作り方がとてもいい文章で、かなり長いのですが一気に読破。基本的にいかにしてムーノーローカルを作ったかという話なのですが、感じるところがそこここにありました。一部私の触覚が反応した部分を抜粋します。

  • ・できるだけ簡単そうに書く。誰でも真似ができそうに書く。いい加減にやっていそうに書く。時々本当にいい加減に書く。明るさと軽さとスピードのあるものを心がける。重苦しいテキストが高尚なものだとは絶対に思ってはいけない。
  • ・役に立たないものを作る。真似をしても意味のないページを作る。
  • ・できれば最終的には話題とまったく無関係な結論を目指して書く。
  • ・できるだけ文体を変え続けること。長くやっているとある程度固定されていくが、少なくとも最初のうちは一日ごとに文体を変えるくらいの気持ちで書くこと。

いいこと言いますね、すばらしい思想だ。特に一番最後の奴は耳が痛い。私も結構文体が固定されてしまっている自覚があります。常に変化せねば。We can change. インターネットアーカイブに当時の状態が記事を少し残っていたので読んでみました。なるほど、勢いがある素敵な文章でした。食品から針が出たという話題を持ってきて、針の長さについて論じるあたりなんて斜め上をいっています。当時存在を知らなかったのが残念でなりません。

ひるがえって林檎の木について考えてみると、ムーノーローカル程の明確なコンセプトをもって運営し、Newtonというキャラクターに確固たる個性を与える事が出来ているかと言うと、そんな事はない。チョロQがごとく方針を考え方を変更して、あっちゃこっちゃに行ってなんとなく今のスタイルになっているだけです。ただ、サイト運営の中で林檎の木はどうありたいという思いは生まれました。ここらでひとつ「解題・林檎の木の作り方」をしたためて、今後のベクトルを定めてみようかな。

解題・林檎の木の作り方


または

オンラインソフトが大好きな人への饒舌な韜晦

この文章は、「個人オンラインソフトの紹介サイトの作り方」ではありません。ここに書かれている事を実行して作られるものは、林檎の木のようなもの、林檎の木に似たなにかです。

オンラインソフトの紹介について

  • ・紹介文に3つの事を書いても、読者の記憶には1つしか残らない。5つの事を書くと何も記憶に残らない。だから伝える事は1つでいい。軽いとか、多機能であるとか、この機能がいいとか、そのソフトをもっとも端的に表しているものを伝える。伝えたい事以外についても書いてもかまわないが、軽く触れる程度にとどめる。
  • ・客観は徹底的に排除するべきである。他人がどう評価するかではなく自分がどう思ってどう感じたか主観のみを書く。
  • ・ソフトの紹介はエンターテイメントでなければならない。紹介しているソフトに興味が無い、そのソフトのジャンルに興味が無い、そんな読者も満足させる必要があるから。ソフトを抜きにして、文章単体として楽しめるものを目指す。
  • ・ネタ成分は全体の3割から4割程度におさめる。エンターテイメントである必要があるが、そもそも紹介文であるという事は忘れてはならない。一時期ネタ9割、紹介1割ぐらいの比率を試したが、今思うとあれはまずかった。過ぎたるは、及ばざるがごとし。
  • ・スピード感と勢いを重視した文章を心がける。具体的には句点を多く打って文章を細かく分けリズム感を出すなど。
  • ・可能な限り具体例をもってソフトの魅力を伝える。そのソフトが活躍するシチュエーションを具体的に書く。数値に出来る場合は出せるだけ出す。時間を測れる場合は、ストップウォッチで測る。ストップウォッチはソフトのレビュアーにとっての必需品である。
  • ・嘘はおおいにつくべきである。効果的な嘘は文章のエンターテイメント性を高める。ただし、99.9%の人が0.1秒で嘘と見抜ける嘘でなくてはならない。
  • ・欠点は原則書かない。気になって仕方が無い欠点は書ちゃうけど、基本書かない。これこれが出来ないとか書くと、後からバージョンアップされて出来るようなって、紹介文を直すのが面倒だから書かない。
  • ・突っ込みを待っている名前のソフトの場合は必ず突っ込む、もしくは弄る(例:SMPlayer)。突っ込まない事は、そのソフトに対しての冒涜である。


Newtonについて

  • ・性別、年齢、体格、職業、所在地、人数、種族等のパーソナルデータ意図的に伏せる。これらは、Newtonというキャラクターを作る上でのノイズでしかない。
  • ・趣味、嗜好は積極的に公開する。趣味、嗜好、文章から得られるイメージだけに特化した存在を目指す。パーソナルデータを伏せているため、これらが際立つ気がする。
  • ・Newtonはニュートラルな存在のため、一人称は「私」を使用する。ネタとして他の一人称を使う必要がある場合は、この限りではない。
  • ・Newtonの振る舞いは平等でも公平でも誠実でもある必要もない。Newtonはringonoki.netドメイン以下ではタイラントとして、彼もしくは彼女の思うままに傍若無人に振舞う。


こんな感じでしょうか。林檎の木のNewtonの目指すところは。こんな事を偉そうに書いていますが、正直徹底出来ていませんね。「解題・林檎の木の作り方」をしたためた事をきっかけとし厳格に適応していきたいものです。でですね、もう一度「解題・ムーノーローカルの作り方」を読んでいたらこんなん書いてあった。

・自分の主義や理想やこのサイトの意図、果たしたい役割などについて語ってはならない。

まじでか、早く言ってよ。