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かかっているものは、たかだか国家の存亡だ

銀河英雄伝説全10巻読了しました。いやーよかった。これは良く訓練されたスペースオペラだ。今から1600年後の銀河を舞台に、ラインハルト・フォン・ローエングラム、ヤン・ウェンリーという二人の天才の戦いを描いた作品です。自由惑星同盟、銀河帝国、フェザーンの三国が複雑にからみあう未来版の三国志です。いや、三国志は読んだ事ないんですけどね。たぶんそう。

銀河英雄伝説のすごいのは、SFのくせにSF的なギミックを背景としか使ってないとこ。普通SFっていうと、やれ亜空間フィールドを発生させる超光速航法だ、やれブラックホールの周りの人工降着円盤を建造しエネルギーを取り出すんだ、などなどこういったSF的ギミックをいかにもそれらしく説明します。それっぽさが、SFにリアリティを出すのに必要なんでしょうね。
一方、銀河英雄伝説の場合は銀河をまたにかけたお話なので、当然超光速航法なんかは出てくるのですが、名前だけで技術的な側面は全く触れられません。意図的に触れていない感じ。じゃあどうやってリアリティを出しているかと言うと、人間を書く事でリアリティを出しています。葛藤あり、反発あり、逡巡あり、策謀あり、愛情あり、そんな人間たちをひたすら書いた感じ。そのおかげで登場人物がもう濃い濃い。そして人間くさい。すごいなー。

銀河英雄伝説の影響で三国志の方を読んでみたくなってきました。私三国志って「孔明の罠だ」ぐらいしか知識がないんですよね。普通に話について行けるぐらいにはなりたい。三国志は史実を元にしているわけで、銀河英雄伝説とは違う面白さがありそう。

銀河英雄伝説